

空から降ってくる声
夜空から白鳥の声が降ってきた。 いつも姿より先に声が聴こえてくる。 声のする方を見あげてみる。 姿は見えなくても。


魚
水の珠が浮かんでいる。 流れがあり、渦巻いている。 雲の流れや潮流のように。 衝撃を受けると波紋がおこる。 大きな衝撃では水飛沫をあげる。 濁ったり澄んだりする。 水面には外界が映し出されている。 映し出された世界は水面の状態によって歪み、揺らぎ、静まる。...


出来事と波
出来事という衝撃は心という水面に次々と感情の波をたてる 心に映し出された外の世界は波によって揺らぎ、歪んでしまう 波の鎮まったときにだけ、水鏡は外界を忠実に写しだす ところで、水の底には何があるのだろう?


夜の眼
眼が闇に慣れてくると星を隠すシルエットとして樹々が浮かびあがる


路面の氷
近頃は日中暖かく夜間早朝冷え込むため 舗装道路の表面を覆う水は凍ったり溶けたりを繰り返す Scrap&buildを繰り返す都市のように複雑化してゆく #色氷


風をみること
航空機の窓から垣間見る視点では、眼下に広がる曇り空はまさに雲の海 雲の形は風と水の「流れ」を見せてくれる 海の底から風の指先を眺めている僕は、天なる大海の流れの細部を「観ている」つもりなのだけれど 自分だって流れのまっただ中であることを忘れがちでいる...


全体像
ポートフォリオをつくろうとしたけれど、どうしてもうまく纏められない そんなことをもうずっと繰り返してきた 纏まりをもつ前に新しい枝が生えてきて、纏まりがつかなくなってしまう 発見が完成を遅らせる これまで自分が何を見ようとしてきたのかを問い直してみる...


虹鱒
水面を眺めていたら虹鱒がやってきた


月の眼
月の夜 鹿の声が聞こえてきた